脇道.

カラス(2026年8月)

ウォーキングしていると,色々な鳥と出会う.なんといっても多いのはカラスだ.それなりに大きいので存在感もある.僕は,「来世何になりたいか?」と聞かれるたび「カラス」と答えていたことがあった.自由気ままで,いたずら放題,やりたい放題,しかも,都会にいたら,人間が色々な御馳走を残してくれるので,毎日おいしいものにもありつける.

大手を振って我儘放題に暮らしているのかと思っていたが,少し近づいただけで,びくっとして,足を曲げて飛び立つ姿勢をとる.四六時中警戒しているようだ.結構,彼らも生きるのに必死で,ビビりながらストレスの多い日々なのかもしれない.

カラスが電線にたくさんとまっていたので,脅かしてやろうと石を投げようとした.すると,その瞬間にみんな一斉に素早く逃げてしまい,石を投げた時には,もう一羽もいなかった.これは面白いことに気が付いた.電線にとまっているカラスを見つけては,石を投げるふりをして喜んでいた.何十羽もいると,一斉に飛び立ち,なかなか爽快な気分だ.繰り返しこれを楽しんいたら,最近,あまり飛び立たなくなってしまった.「何やってんだよ,もう騙されないぞ!」と言いたげに,平然と電線にとまっている.学習したか?

その日は,猛烈に暑い日だった.カラスは電線に10羽ほどとまったいた.なんだか髪の毛もぼさぼさで(いやいや羽か?),疲れ切っている様子だった.そして言っていた,「俺らは全身まっ黒なんだぞ!あんたら,『熱中症になるから迷わずにエアコンをつけてください』,などと勝手なことを言ってるけど,世の中,人間だけが住んでいるわけじゃないからな!お前らのせいで,なんで俺らがこんな苦しい思いをしなきゃならないんだよ.勝手,気まま,やりたい放題っていうのは,お前らのことだよ....」その日以来,雨の日が多く,涼しくなった.だが,なぜだか,カラスはほとんどいなくなってしまった.

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